温泉百科その4


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温泉の泉質について

 我々人間は顔立ちや体型等が一人ひとり違って個性があるように、温泉も 成分や温度や色、匂い、味、肌触りなど様々な個性を持っています。それは例えば、沸騰しているような高温の温泉がある一方で、10℃以下の冷たい温泉もありますし、塩辛いものや苦みのある温泉もありますし無味の温泉もあります。また、無色透明な温泉がある一方で、茶褐色など色の着いた温泉もありますし、無臭の温泉も独特の臭気を持つ温泉もあることは、ご存知の通りです。

 温泉の持っている様々な個性の中で、温泉水に含まれている成分の違いが「温泉の泉質」です。

 私たちが利用している総ての温泉は、都道府県ごとに登録された分析機関で源泉ごとに成分分析を実施して、都道府県知事から利用許可を受けています。温泉はこの化学的な分析データをもとに、療養泉については泉質名が付けられています。  

 泉質については、以前は例えば重曹泉、石膏泉、芒硝泉、緑礬泉、正苦味泉など 、いわゆる「旧泉質名」が使われていましたが、昭和54年以降、温泉水に含まれる化学成分をそのまま列記していく「新泉質名」に変わりました。 当分の間併記することが認められたため、旧泉質名と新泉質名が入り乱れて使用されている場合も見うけられます。また、温泉水に含まれている成分と含有量などによって、幾つかのグループに分けた「掲示用の新泉質名」も多く使われているます。

 温泉の泉質は、掲示用の新泉質名によって、単純温泉、二酸化炭素泉、炭酸水素塩泉、塩化物泉、硫酸塩泉、含鉄泉、含アルミニウム泉、含銅鉄泉、硫黄泉、酸性泉、放射能泉に大別されています。

 下に簡単な新旧泉質名の対照表を掲載しますので、参考にして下さい。

 次回はそれぞれの泉質について解説いたします。

掲示用新泉質名 旧泉質名 新泉質名
単純温泉 単純温泉 単純温泉
アルカリ性単純温泉
二酸化炭素泉 単純炭酸泉 単純二酸化炭素泉
炭酸水素塩泉 重炭酸土類泉
重曹泉
カルシウム(・マグネシウム)−炭酸水素塩泉
ナトリウム−炭酸水素塩泉
塩化物泉 食塩泉
含塩化土類−食塩泉
含土類−食塩泉
ナトリウム−塩化物泉
ナトリウム・マグネシウム−塩化物泉
ナトリウム・カルシウム−塩化物泉
硫酸塩泉 硫酸塩泉
正苦味泉
芒硝泉
石膏泉
硫酸塩泉
マグネシウム−硫酸塩泉
ナトリウム−硫酸塩泉
カルシウム−硫酸塩泉
含鉄泉 鉄泉
炭酸鉄泉
緑礬泉
鉄泉
鉄(U)−炭酸水素塩泉
鉄(U)−硫酸塩泉
含アルミニウム泉 含明礬・緑礬泉など アルミニウム・鉄(U)−硫酸塩泉
含鉄(U)−アルミニウム−硫酸塩泉
含銅−鉄泉 含銅・酸性緑礬泉など 酸性・含銅・鉄(U)−硫酸塩泉
硫黄泉 硫黄泉
硫化水素泉
硫黄泉
硫黄泉(硫化水素型)
酸性泉 単純酸性泉 単純酸性泉
放射能泉 放射能泉 単純弱放射能泉
単純放射能泉
含弱放射能−○−○泉
含放射能−○−○泉

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