国民保養温泉地について

 

はじめに


国民保養温泉地とは


「国民保健温泉地」と「ふれあい・やすらぎ温泉地」について

おわりに

はじめに

 現在、我が国に所在する宿泊施設を伴う温泉地は、3114カ所にも及び、年々増え続けています。

 各温泉地は、それぞれ立地環境が異なり、湧出する温泉についても泉質・泉温等が異なっています。また、温泉地の持つ性格も療養、保養、観光、歓楽など様々で、一カ所ごとに特徴を持っていると言えましょう。

 

国民保養温泉地とは

 そもそも温泉地とは、働く人々が余暇を利用して心身を休め、健康の増進を図り、時には疾病を治療する場所であったと言うことができると思われます。事実、我が国には、古くから湯治場として利用され親しまれてきた温泉地が数多く存在しています。現代社会においても、温泉を利用する人々は、温泉地を訪れ日頃の疲れを癒して、家族や友人たちと団らんし、心身のリフレッシュをすることを最大の目的としていると言っても過言ではないと思われます。このようなことから、温泉の持つ本来的な使命は、昔も今も変わらないと言えるのではないでしょうか。

 環境省では、数多くある温泉地の中で温泉利用の効果が充分期待され、かつ健全な温泉地としての条件を備えている地域を、「国民保養温泉地」として指定しています。

 国民保養温泉地の指定は、昭和29年から開始され、現在までに全国で91地域が指定されています。

 国民保養温泉地の指定を受けるためには、「温泉の効能、湧出量及び温度」と「温泉地の環境」に関するいくつかの条件を満たしていなければなりません。

 指定を受ける温泉地は、いずれも温泉資源と自然環境に恵まれているのです。

 

「国民保健温泉地」と「ふれあい・やすらぎ温泉地」について

 都市化の進展や高齢化社会の進行により、温泉の有する保健的効能を積極的に活用する温泉地が求められてきました。環境省では国民保養温泉地の中から、保健的利用に適した温泉地を選定し昭和56年から「国民保健温泉地」として指定を開始しました。国民保健温泉地は、温泉の保健的効能の積極的な活用を目的として、療養効果の高い泉質を有する温泉源を保護するとともに、その温泉の持つ保健的効能を充分活用するために必要な各種公共施設の整備を図ることに重点を置いています。指定にあたっては、温泉の効能や温泉地の環境など幾つかの要件を備えた温泉地が前提となっています。現在までに21地域が指定されています。

 都市化の進展や余暇時間の増大等を背景として、自然とのふれあいを求める声が高まってきました。環境省では国民保養温泉地の中から、自然の活用に適した温泉地を選定し平成5年から「ふれあい・やすらぎ温泉地」として指定を開始しました。

 ふれあい・やすらぎ温泉地は、温泉の有する保養機能に加え、温泉地の優れた自然を積極的に活用することにより、自然を理解するとともに、心身のやすらぎを増進することを目的として、その温泉地の持つ自然を充分活用するために必要な各種公共施設の整備を図ることに重点を置いています。その指定にあたっては、温泉地の環境などに関する幾つかの要件を備えた温泉地が前提となっています。

 

おわりに

 「国民保養温泉地」に指定される温泉地は、いずれも歓楽的な色彩のない健康的な温泉地となっています。「国民保健温泉」と「ふれあい・やすらぎ温泉地」についても、国民保養温泉地の中から選定されるので同様です。

 ストレスの多い現代社会で暮らす人々にとって、国民保養温泉地は身心のリフレッシュに好適な温泉地であると言えるでしょう。